March 31, 2008

レーベル横断的な定額音楽配信サービスという現実的近々未来

●何日か経ってしまったが、最近のニュースで一瞬わが目を疑い、何度も読み返してしまったのがこれ。

iPodで聴き放題サービス 米アップル、有料で検討

●「音楽大手と交渉を進めている」というニュースであって、詳細はなにもわからない。でも定額を支払えば(仮に)現在iTunes Storeに載っている音楽を聴き放題になるとしたら、確実にワタシの(そしてワタシだけじゃなく)世界は大きく変わる。仮に新譜は発売から一定期間制限が付くとしてもインパクトはそう違わない。
●これまで音楽ファンは、最初は「自分のライブラリがない」というゼロ地点からスタートして、気に入った曲とかアーティストを買い揃えながら(そしてときどき発作的なジャケ買いしながら)、「自分の好きな音楽」という神秘の領域を徐々に形成してきた。でも定額サービスがあれば最初から古今のメジャーから中堅レーベルまで、ごっそり全部(とは言わないが大量に)手に入るんすよ。財力とかヒストリーとか無関係の開かれた地平。「1回だけ聴きてみたいな」という軽い好奇心も好きなだけ満たせる。極楽だなこりゃ。その一方で、そこまで恵まれた環境で、特定のアルバムやレーベル、アーティストへの理不尽な愛着みたいなものがこれまでと同じように生まれてくるかどうかも気になる。
●続いて、こういうニュースもある。

定額音楽サービスへ名乗り:ソニーBMGのCEO、独紙に語る

●一度動き出したらこういう流れは止まらなくなる、という予感。

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