October 17, 2008

イラン・ヴォルコフ、スターの予感

●なんかブログだと3日くらい前の話題って鮮度がすっかり落ちてるかも、でもまあいいか、14日夜にウワサのイラン・ヴォルコフ指揮東京都交響楽団を聴いてきた。ドビュッシーの「遊戯」とメシアンの「トゥランガリラ交響曲」。イラン・ヴォルコフは1976年イスラエル生まれ。今ギュルギュルと頭角を現す若手指揮者たちの一人で、今年のプロムスでもBBCスコティッシュ管弦楽団とのコンサートがネット中継されてた。
●で、事前に見かけていた写真がこんな感じで、繊細で知的な凛々しいタイプだと思ってたんすよ(イケメンなの?)。そしたら実際に登場したのが、こんな感じに、長髪に口髭アゴ鬚ありの山男みたいになってて、今までこんなに頭部体表発毛率の高い指揮者は初めてだっ、てくらいにワイルドだった。でも長身痩躯で、棒を振り出すと気鋭の建築家然と豹変、あらかじめ頭の中にできている設計図通りに理路整然と音楽を組み立てていく感じ。沈着冷静に燃えるのがすばらしい。指揮ぶりは明快、都響ゴージャス。日頃メシアンの濃厚さに腰がひけがちな人もどっぷり浸かれる透明感のある「トゥランガリラ」だった。キャラが立ってるので(おそらく)、近々イラン・ヴォルコフは大スターになってメジャー路線を驀進する予感。18日にもう一公演、ブラームスの2番他があるので、聴きたい方はGO。惜しくもワタシは行けないんだけど。
●知人に非常に似た雰囲気の人がいるんすよ、ヴォルコフに。実によく似てる。その人が怖いくらい頭のいい人なので、ヴォルコフもそうなんだろうと根拠レスにいろんなイメージを重ねてしまうのだが、たぶんそう外してない気がする。

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