February 26, 2010

「百姓貴族」(荒川弘著/WINGS COMICS)

「百姓貴族」●ヤバい、笑い転げて悶絶。なんですか、このおもしろさは。ハガレンこと「鋼の錬金術師」で知られる荒川弘の農家エッセイコミック「百姓貴族」。
●最近知ったんだけど、荒川弘さんの名前って「ひろむ」って読むんすね。そして「ハガレン」読んでてうすうす感じてたように女性である。なんとお子さんまでいる。
●北海道の農家の生まれで、デビュー前に家業の酪農を手伝っていた頃のネタがこのエッセイコミックになってるんだけど、なんというか、その農家のスケール感がその辺の「畑やってます」とはぜんぜん違って、壮大なんである。これ、日本なの?とか。
●牛ネタがことごとく秀逸。牛の世話が日常になってる世界。「牛は案外賢い」という話なんて最高だな。あと都会の感覚からすると結構エグい話題も多いんすよね。やはり生き物は別の生き物の命によって生かされているという、生の本質を常に剥き出しで間近に見ているわけだから。なるほど、こういう環境があってこそ、「ハガレン」的な死生観が生まれたのだなと納得。
●2、3回繰り返して読んでもまだ笑える。超傑作。

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