March 6, 2013

BunkamuraのN響オーチャード定期、飯森範親指揮、シュテファン・ドール

●3日はBunkamuraでN響オーチャード定期。飯森範親指揮でウェーバーの「オイリアンテ」序曲、R・シュトラウスのホルン協奏曲第2番(シュテファン・ドール)、チャイコフスキーの交響曲第5番。ベルリン・フィルの首席ホルン奏者シュテファン・ドールがシュトラウスを吹くのだから、もちろんすばらしい。ほれぼれと聴きほれる。とはいえ、せっかくドールを聴けるのにこれだけでは物足りないかな……と思っていたら、アンコールでメシアン「峡谷から星たちへ」の「恒星への呼び声」を演奏してくれた。これがもう強烈。ホルンからこんな多彩な音色、表情が出せるなんて。そして恐るべき安定感。
メシアン●で、少し感動したのは、「恒星への呼び声」で(フツーに聴けば)風変わりな音が出るわけだけど、そこで客席から「フフフ……」って小さな笑い声が起きたんすよ、何度か。そそ、これ笑うよね!と心のなかで膝を打った。N響オーチャード定期って「休日の午後、渋谷でゆっくり過ごしましょう、コンサート聴いて、それからおしいものでも食べてね♪」っていうノリのシリーズなので、お客さんの年齢が幅広い。若い人もたくさんいる。曲目は名曲中心。どういうニュアンスにせよ、コンサートで笑えるというのは理想。笑いたい。
●チャイコフスキーはさすがの完成度。炸裂するロマンティシズム。第1楽章からほとんどアタッカで第2楽章に入った。終楽章で客席のお客さんがみんな頭を上げているのに気づいた。舞台に集中して、食い入るように見つめている。チャイコの5番って、そういう曲なんすよね。これは相当客席が沸くだろうと思ったが……やや予想ははずれたか?

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