October 1, 2013

ハーゲン・クァルテットのベートーヴェン

●トッパンホールで開催中のハーゲン・クァルテットのベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲シリーズ。2月の前編に続いて、今回は後編、その二日目へ。前回は聴き逃し、今回もこの一日だけ。表現の幅を拡大化して、崖っぷちを全力疾走するみたいなエクストリーム・ベートーヴェンに感嘆。前半の作品18の2曲、第2番ト長調と第4番ハ短調からすでに巨大な音楽になっていて、「ハイドンの影響下にある初期作品」という通り一遍の認識を改めさせられる。時代様式を意識して作品のスケールを原寸大にして相対的に楽想の大きさを描き出すという方法論とは正反対の、中期のドラマティックな様式を初期作品に外挿するかのような巨大さの表現。機能性の高さのうえにルーカス・ハーゲンが持ち込む過剰さ、饒舌さ。ピリオドでもモダンでもなく、これがポストモダン。とか、テキトーなことを言ってみる。後半は第14番嬰ハ短調。激越と幽玄のなかに倦厭も垣間見る。
●前半から皇太子殿下がご臨席。開演時はお客さんがほぼ入ってから静かに入場されたので前方の席からは気づかなかったかも。終演時、カーテンコールが続いた後に客電がつき、殿下が退場されるときに、いつものように客席から拍手が起きた。微妙にカーテンコールの拍手とつながってしまったので、舞台にはもう一度ハーゲン・クァルテットのみなさんが登場してくれた。混ざりあう殿下への拍手とハーゲン・クァルテットへの拍手。心のなかで呟く。真・一般参賀?

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