November 21, 2013

サイモン・ラトル&ベルリン・フィル@ミューザ川崎

●ベルギーvsニッポン代表は、完全アウェイで中二日と相手より休養の少ないニッポンが完勝。2-3。パス回しもスムーズかつ効率的で、スペクタクルなゲームだった。いつの間にかベルギーはW杯トップシードの強豪になってたんすよね。完全に史上最強の代表(オランダ戦でも感じたけど)。代表についてはまた改めるとして。
ベルリン・フィル●ラトル指揮ベルリン・フィルを20日、ミューザ川崎で。オーケストラの機能性という面では銀河系最強の緻密なアンサンブル。聴いたことのないようなサウンドをたっぷり浴びた。シューマンの交響曲第1番「春」、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第1番(樫本大進)、ストラヴィンスキーの「春の祭典」という微妙に大盛り感のあるプログラムも大吉。シューマンは小ぶりの編成で(12型?)ヴァイオリンは対向配置。恐るべき高解像度でまさに室内楽の延長。どのパートをとっても聴き惚れるくらいいい音が鳴っている。後半からは通常の弦楽器の配置で、ソリストとオケが完全に一体となった洗練されたプロコフィエフを披露。第1楽章の終盤、弦楽器のウルトラpppに鳥肌。
●「春の祭典」ではミューザの広い舞台に五管編成のベルリン・フィルがどーんと陣取って壮観。フルートはブラウ、オーボエはマイヤー、クラリネットはオッテンザマー、冒頭からゆっくりしたテンポで自在なソロを聴かせたファゴットは……だれだっけ?、エスクラにザイファルト、コールアングレにヴォレンヴェーバー、ホルンはドール(後半から。前半はどなた?)、コンサートマスターはスタブラヴァ、トランペットにタルケヴィ、ヴァレンツァイ、ティンパニにヴェルツェル……すげえ、みんなベルリン・フィルのメンバーだ(とか感じるのもDCHのおかげか)。そして、さっきソロを弾いたばかりの樫本大進が袖からツツツッとあらわれて、第1ヴァイオリンの最後列に座った。
●巧緻を極めた未体験ゾーンの「ハルサイ」。鮮烈なダイナミズムのなかにも余裕を感じさせる。作曲者が想像もしなかったであろう精密機械みたいな「ハルサイ」で、演奏行為が再創造であることを痛感する。あ、第2部イントロダクションの弱音器つきトランペットがありえないくらいの超弱音っていう趣向は、サロネン&フィルハーモニアでもハーディング&新日フィルでもあったっけ。
●アンコールなし、もちろん一般参賀あり。一人あらわれたラトルが一言、日本語で「ありがとうございました」と述べた後、「ミューザは世界最高のホール」と讃えてくれた。

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