November 25, 2013

オペラシティでケラスのブリテン

●週末のJリーグの結果を受けて、浮き足立っている。まさか次節、「勝てば優勝」などという有利な状況になるとは。なにが難しいかって、もう優勝したも同然という錯覚から逃れるのが難しい。まだぜんぜんどうなるかわからないはずなのに。はずなのに。はずなのに……ウヒョヒョ。
●22日は東京オペラシティでジャン=ギアン・ケラス「無伴奏チェロリサイタル」ブリテン篇。前の週のバッハ篇は聴き逃したが、この日は「ベンジャミン・ブリテン生誕100年バースデー・コンサート」と銘打って、ブリテンの無伴奏チェロ組曲第1番~第3番、さらにはコダーイの無伴奏チェロ・ソナタまで演奏されるというプログラム。しかし、オペラシティのコンサートホールで無伴奏チェロのリサイタルを2公演も開けるアーティストってスゴくないすか。聞いたところではバッハのほうは大盛況だったそうだし、ブリテンはさすがに後方席は空いていたけど、それでも前方はしっかり入っていて中ホールだったら問題なく埋まりそうなわけで、驚愕。終演後のサイン会にも長い列。
ケラスのブリテン●ブリテン作品はオペラ作曲家として成功した後に書かれた限られた器楽曲として貴重。バッハの先例にならって当初は全6曲を構想していたが、結局3曲のみが書かれたのだとか。組曲を構成するのは「カント」と題された歌の楽章だったり、ブリテン流のフーガやパッサカリア、シャコンヌ、舟歌、行進曲などなど。舞台でぽつんと一人座ったケラスから発せられる朗々たる響きがホールの広大な空間を満たす。最後の第3番、重苦しいパッサカリアから組曲の素材となったロシアの民謡風主題群があらわれてくるところは感動的。荒涼として暗晦な曲ではあると思うんだけど、ケラスの演奏は流麗で、むしろ抒情性が際立っていた。日本語の「どうもありがとうございました」の挨拶に続いて、アンコールにデュティユー「ザッハーの名による3つのストローフ」第1曲。

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