December 10, 2013

小泉和裕&日本フィル定期の小倉朗、大型本「山田和樹とオーケストラのとびらをひらく」

●そんなわけで、マリノスが撃沈した7日の午後は、サントリーホールの小泉和裕指揮日本フィル定期へ。この日はワタシが公演のプレトークを仰せつかっていたので、テレビは録画観戦になったのだ。で、公演プログラムはベートーヴェンの交響曲第2番、小倉朗の交響曲ト調、ベートーヴェンの交響曲第7番というオール交響曲プロ。「日本フィルシリーズ」でかつて委嘱初演された、小倉朗の交響曲再演が聴きもの。明快な古典的フォーマットで書かれた交響曲で、日本的な響きや諧謔味、オーケストレーションの壮麗さなど聴きどころ満載。実演で耳にするのは初めてだったが、録音で感じていた以上に演奏効果が高く、華やか。バルトークの「管弦楽のための協奏曲」を連想する。そしてやはり時代を反映してということか、「ベタなノリ」は控えめになって、平成の洗練された音楽にバージョンアップされていた。
●交響曲第7番は終始速めのテンポを保った推進力のあるベートーヴェン。第4楽章は白熱して少し危険なくらいの速さだったが、客席は熱狂した。
山田和樹とオーケストラのとびらをひらく●こちらはその日本フィルが企画協力した大型本「山田和樹とオーケストラのとびらをひらく」(アリス館/シリーズ音楽はともだち)。表紙の真ん中に日フィル正指揮者の山田和樹さんのイラスト。よく見ると、その周りに描かれている奏者たちもみんな日フィルの楽員になっている。子供たちに向けて「オーケストラってなんだろう」「指揮者の仕事はなに?」ということをやさしく教えてくれる一冊。さすがに当事者が企画協力しただけのことはあって、児童書ながら端々に現場感覚みたいなものが垣間見える。たとえば、「インスペクター」の仕事の説明に(そんな項目があるのもスゴいが)、リハーサルが予定時間になっても終わらないときは勇気を奮って指揮者に終わりを告げなければなりません、とか書いてある(笑)。楽器の配置も通常配置だけではなく対向配置も併記してあって、今の実情に即している。

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「マリノス、沈む」です。

次の記事は「カンブルラン&読響のハンガリー・プロ」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。