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December 20, 2013

ワールドカップ2014ブラジル大会展望~ニッポン代表篇

ブラジル●そうだ、ワールドカップ2014ブラジル大会のテレビ放映スケジュールが発表されたのであった。全64試合の内、NHKが半分、民放が半分を生中継する。録画放送でよければNHK-BSが全試合放送してくれる。地球の反対側での開催ということで時差がどうなるか、今一つピンと来ていなかったわけだが、日本戦に関してはテレビ的に割と都合のよい時間帯に落ち着いてくれたんじゃないだろうか。

6月15日(日)午前10時:コートジボワール - 日本
6月20日(金)午前7時:日本 - ギリシャ
6月25日(水)午前5時:日本 - コロンビア

基本、早起き対応でOKだ。演奏会と重なる心配はない。初戦は日曜の午前と理想的。第3戦の平日朝5時がやや辛いが、欧州開催の3時とか4時に比べればずっといい。
●で、ニッポンのグループCの組合せ抽選の結果にまだ触れていなかったが、おそらくすべての国が「しめしめ」と皮算用しているはず。なにしろ超大国がいない。しかしイメージ以上に実力を有したチームが多い。FIFAランキング(あてにならないのは百も承知だが)でいえば、コロンビア(4位!!)、ギリシャ(12位!)、コートジボワール(17位)、ニッポン(47位)。普通に考えればニッポンは最下位というのが妥当な予想だろう。
●とはいえ、ニッポンの47位はいくらなんでも低すぎる。ベースとなるチーム力はコロンビア、ギリシャ、コートジボワール、ニッポンの順で異論はないが、実力はもう少し接近しているはず。僅差で4カ国が並んでいる印象だ。サッカーは偶然の支配力が強いスポーツなので、どこが1位になってもどこが4位になってもおかしくない程度の差じゃないだろか。
●ただし、コロンビアに関してはかなりの優位がある。南米で開催されるワールドカップでは南米優位、欧州が比較的苦戦という傾向があると思う。コロンビアにはもともと世界4位の地力に加えて、地の利もあり、さらにもうひとつ、移動距離の点でも有利だ。各チームのグループリーグでの移動距離を見ると(参照)、コロンビアはベロオリゾンテ→ブラジリア→クイアバで1,463kmと、全32チーム中3番目に短くて済む。
●ニッポンは2,777kmと平均的、ギリシャは2,266kmでやや短め、コートジボワールは3,314kmと長めの移動が待ち構えている。つまり、移動距離を考慮しても、決勝トーナメントへの勝ち抜けはコロンビアとギリシャ、敗退はコートジボワールとニッポンの可能性が比較的高そうに見える。ニッポンはいちばん移動距離の長いコートジボワールと初戦で当たってしまうのも少し惜しい感じ。コロンビアとの第3戦が勝点期待値のもっとも低い試合であることはまちがいないので、第1戦と第2戦を1勝1分で乗り切るのが目標になりそう。