April 10, 2014

レイフ・オヴェ・アンスネスのベートーヴェン、LFJ新潟のオリジナルフード

●9日は東京オペラシティでレイフ・オヴェ・アンスネスのオール・ベートーヴェン・プロへ。ピアノ・ソナタ第11番変ロ長調、第28番イ長調、創作主題による6つの変奏曲ヘ長調、ソナタ第23番ヘ短調「熱情」というプログラム。圧倒的な完全無欠さ。一音一音のコントロールの精度が段違いに高く、巨大な彫像を仰ぎ見るような立派なベートーヴェン。すべてが明快で確信に満ちていた。ところどころffで轟音が楔のように打ち込まれるたびに背筋が伸びる。鋼の音楽でありながら、清新さやしなやかさも伝わってくるところが稀有。アンコールは3曲で、7つのバガテル第1番、ソナタ第22番第2楽章と来て、おしまいだけはシューベルトで「楽興の時」第6番。だったらもっとシューベルトを、というのはぜいたくか。
●ここのところフォルテピアノを聴く機会に恵まれていたので、こうして名手がモダンピアノを弾いているのを目にすると、現代のピアノって本当に特異な発展の末に到達した工業製品なんだなって改めて感じる。高炭素鋼のワイヤーをハンマーで叩くなんていうワイルドな発音機構で詩的情緒を表現できるなんて、まず思いつかなさそうなもの。
●ラ・フォル・ジュルネ新潟の今年のテーマは「三都物語 ウィーン・プラハ・ブダペスト」。で、毎年オリジナリティ豊かなお弁当を開発してくれるラ・フォル・ジュルネ新潟であるが、今年のメニューは「にいがたサンドストーリー ~ウインナーとポークでブタ弁当~」。わかりやすいような、わかりにくいようなネタであるが、「三都物語」なので「サンドストーリー」、ウィーンだからウィンナーを、ブダペストだからブタを食べるという設定になっているんである。最初の頃は「ベートー弁当」でウケてもらえたのに、今やこんなアクロバティックなことに。で、プラハはどこに行ったの?

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