April 11, 2014

「バロック・オペラ その時代と作品」(山田治生編・著/新国立劇場運営財団情報センター)

「バロック・オペラ その時代と作品」●新国立劇場運営財団情報センターより「バロック・オペラ その時代と作品」(山田治生編・著、井内美香、片桐卓也、矢澤孝樹著)が刊行された。以前に「戦後のオペラ 1945~2013」をご紹介したが、その続編ともいうべき一冊で、代表的なバロック・オペラ41作品について、その概説とあらすじがコンパクトにまとめられている。非常にありがたい。モンテヴェルディ、ヴィヴァルディ、リュリ、ラモー、ヘンデルなど。音だけは聴いたことがあるけど実演には接したことがないというオペラがたくさん並んでいる。
●「戦後のオペラ 1945~2013」でも思ったんだけど、作品選択にあたって、歴史的な重要性を鑑みるというよりは、ワタシらがなんらかの形で接する機会のありそうという点が重視されている(ような気がする)のが実践的。たとえば、METライブビューイングで上映された「エンチャンテッド・アイランド(魔法の島)」なんかが入っている。これは過去の作品からのパスティーシュで、だれの作品というよりはMETが作った舞台といった性格のもの。新国立劇場というオペラ上演の現場そのものが発刊する書籍なんだから、こういった普通の事典類ならまず落としそうな作品を入れているのも納得できる。価格が安いのも吉。文庫本並、いや今じゃ文庫一冊も買えないくらいか。

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