April 15, 2014

Kindleストアをうろつく/「闘うプログラマー」新装版

●ようやくNexus 7を用いて電子書籍を一冊読んでみた。Kindleアプリをインストールして、amazonのKindleストアをうろうろ。品ぞろえはリアル書店に比べるとはなはだ頼りないのであるが、購入した本の読みやすさに関してはほぼ問題はない。唯一、問題を感じるとすれば、夜、寝床で本を読もうとするときに画面が明るすぎるということだろうか。いちばん暗い設定にしても、まだまぶしい。発光している以上、しょうがないのかもしれないんだけど。
Kindleストアで少し楽しいなと思うのは、PCでアクセスして、PCから携帯端末にダウンロードできるところ。PCで無料サンプルの送信なり、本の購入なりをすると、勝手に携帯端末のほうにダウンロードされていて、妙にうれしい。
闘うプログラマー[新装版]●とりあえず読んでみたのは、名著「闘うプログラマー」(G・パスカル・ザカリー著/日経BP社)。2009年新装版のKindle版。90年代、マイクロソフトが新しいOS、Windows NTを開発し、リリースするまでのドキュメンタリーで、今読んでも「モノ作りの喜び(と、苦しさ)」がひしひしと伝わってきて、ものすごくおもしろい。主人公に相当するのはDECを干されていた伝説的プログラマー、デビット・カトラー。彼をマイクロソフトに引き抜くところから物語は始まる。あくが強く、生まれながらのリーダーのカトラーとその仲間たちが、DECとはまったく異なるカルチャーを持つマイクロソフトで様々な軋轢を生みながらも、「すぐれたOSを新たに作る」という目標に向かって猛進してゆく様子が描かれている。登場人物たちの個性の豊かさと、ひとつの画期的な製品を世に生み出すとき特有の熱気が伝わってきて、ページをめくる手が止まらなくなる(いや、めくるんじゃなくて、タッチするだけだけど)。当初の予定よりもプロジェクトが長引いて、途中で燃え尽きちゃう人や挫折する人が出てくるところも共感を呼ぶ。そして、この本を読むと、なにかコードを書きたくなる(笑)。書けないけど。
●こういう猛烈に働く話っていいなあと思うんだけど、一方でデスマーチはまっぴらなんすよね。本の企画なんかでも、不可能な進行に挑戦するみたいなデスマーチ系企画というのがたまにあって、そういうのとは少しちがう。ていうか、ぜんぜんちがう。

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