March 17, 2015

「クラシック音楽のトリセツ」(飯尾洋一著/SB新書)

クラシック音楽のトリセツ●本日発売の拙著新刊をご案内します。ソフトバンククリエイティブのSB新書より、「クラシック音楽のトリセツ」が刊行されました。クラシック音楽を聴きたい、コンサートに行きたい、でもなんだか約束事やら暗黙の了解がたくさんありそうで、どうもハードルが高いなあ……と感じている人のために「トリセツ」があったらいいんじゃないか、という発想から出発した入門書です。なにかひとつ未知の新しい楽しみを見つけてその世界に浸ろうと思ったら、経験によって少しずつその世界の常識やルールとされるものを会得していくのが王道なのでしょうが、そういうプロセスを省略して近道をするための実用的でなおかつ「読める」ガイドブックを書こうと考えました。なので、すでに熱心に聴いていらっしゃる人にとっては、知っている事柄ばかりでしょうし、「それは違うんじゃないかな」と思うようなこともあるかもしれません。本当に入門書なので。
●本の後半1/3には、東急沿線スタイルマガジンSALUSで連載していた「ちょっとニュースなクラシック」(2回の連載の最初のほう)という名曲コラムを再録しています。フリーペーパーに書いていた読み物なので内容は完全に一般向けなのですが、こちらはすでにクラシック音楽になじんでいる方も読むことのできるコラムだと思います。当ブログをご覧いただいているような方はきっと後ろの1/3を楽しめるのではないかという気がするのですが、1/3のために一冊買ってほしいとお願いするのは厚かましい……といいつつ宣伝。
●単著としてはこれで4冊目になります。今、書籍って一日に平均230冊くらいのペースで発売されているんだそうです。一年に8万点強。そんななかで本を出しても、人の目に触れる機会というのはなかなかありませんし、ましてや「本を売る」というのは並大抵のことではありません。それなのに、なぜみんな(著者も編集者も出版社も)大変な思いをしながら本を作るのか。不思議ですよね。でもそれを不思議と思わない人だけが、出版の世界に生きているのでしょう。

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