February 10, 2016

パーヴォ・ヤルヴィ&N響のブルックナー第5番

●6日の夜はNHKホールでパーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団。 マーラーの「亡き子をしのぶ歌」(マティアス・ゲルネ)、 ブルックナーの交響曲第5番というプログラム。なるほど、マーラーとブルックナーを一公演で演奏しようと思ったらこういうプログラムを組めばいいのか。
●ブルックナーのなかでもっとも好きな曲を挙げよといわれたらこの曲。交響曲第5番。第1楽章の序奏から終楽章のフーガまでホント、カッコいい。で、これをパーヴォが振ったらどうなるか。期待通り、体脂肪率10%未満の筋肉質で引き締まったブルックナーに。強靭で、クリア、神秘性が剥奪されて現前したモダン建築仕様の大伽藍。ブルックナー像を鮮やかに更新してくれた。第2楽章と第3楽章はアタッカで。そしてパーヴォが指揮したときのN響のサウンドは格別。逆の意見のほうが多いっぽいんだけど、マーラー以上にブルックナーを振ってほしくなる。次のブルックナーは9月に第2番。こちらも楽しみ。
●休憩時の例の行列はまた一段と長かった。なにせ5番だし、NHKホールだし。どこまでも、どこまでも、果てしなく続く男たちの列。どこまでも、どこまでも、地平線の彼方まで……(なわけない)。前半終わったらまっしぐらが常。
●8日にはパーヴォ・ヤルヴィ登壇のもと、NHK交響楽団の来シーズンについて記者会見と懇親会が開かれた。そちらのレポートは近日中に改めて。

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「METライブビューイング「真珠採り」」です。

次の記事は「パーヴォ・ヤルヴィ&N響記者会見」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ