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October 10, 2017

リッカルド・シャイー指揮ルツェルン祝祭管弦楽団

●6日はサントリーホールでリッカルド・シャイー指揮ルツェルン祝祭管弦楽団。プログラムは前半がベートーヴェンで劇音楽「エグモント」序曲と交響曲第8番、後半はストラヴィンスキーのバレエ「春の祭典」。精鋭たちが集ったスーパーオーケストラということで、もう「エグモント」序曲の冒頭から別世界。異次元の高性能ぶり。先日の記者会見でシャイーもルツェルン・フェスティバル総裁ミヒャエル・ヘフリガーも口をそろえて、このオーケストラはソリストを招かない、自分たちのサウンドを聴いてほしいから、という趣旨の発言をしていたが、まったくもって納得。
●会見ではベートーヴェンの交響曲第8番は作曲者のメトロノーム指定のように速いテンポに挑むということだったが、この曲、高速テンポの演奏が増えてきて近年はそうそう速さを感じなくなってきたかも。推進力があってスリリングで、しかも重量感のあるベートーヴェン。しかしよりエキサイティングだったのは後半の「春の祭典」。冒頭のファゴット、これを思い切りソリスティックに吹いていて意表を突かれる。これだけ大編成でありながら緻密で、色鮮やか。豊麗さと解像度の高さを両立させた驚異のアンサンブル。むしろこうなると「春の祭典」が美形すぎるとすら感じる。
●休憩中にすでにネタバレしていた感じだが、アンコールではストラヴィンスキー「火の鳥」から「魔王カスチェイの凶悪な踊り」。本編よりいくらか開放感が増して、爽快の一語。最後、ほんの一瞬だけど、「この続きも演奏するんじゃないか」という錯覚を覚えて、拍手を躊躇してしまった。シャイーのソロ・カーテンコールあり。

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