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March 4, 2019

Jリーグ第2節 マリノスvsベガルタ仙台戦、よもやの連勝


●さて、Jリーグ第2節、マリノスはホーム開幕戦ということでベガルタ仙台と対戦。第1節で結果が出たこともありマリノスの先発は同じメンバー。左右のサイドバックが高野と広瀬という布陣は開幕前から予想外だが機能している(補強したタイ代表ティーラトンはケガ)。センターバックはチアゴ・マルチンスと畠中のコンビで、ドゥシャンがベンチ。札幌からやってきた三好康児は一気にチームの柱になりつつある。彼のエレガントなボールさばきを見ていると、かつての上野良治を思い出す。
●で、試合だが、ポステコグルー監督のポゼッション戦術が最良の結果につながった。66%のボール支配率でゲームをコントロール。走行距離でも相手を上回っていたが、これは攻撃時にボールを受けるたための動きの多さのあらわれでもあって、特に両サイドバックのスプリント回数はかなりのもの。どんどん前の選手を追い越していく。前半27分、エジガル・ジュニオがPKを決めて先制、さらに39分、三好のスルーパスに右サイドから仲川が低いクロスを入れ、ファーサイドで走り込んだエジガル・ジュニオが決めて2点目。その後もピンチらしいピンチをほとんど迎えなかったが、後半43分に微妙なPKをとられて2対1。しかし、落ち着いてゲームをコントロールして内容的には完勝。
●これでまさかの開幕2連勝となったわけだが、しかしポステコグルー監督の戦術面での進化があったかどうかはなんともいえない。この日は仙台が積極性を欠いてこちらの戦術にはまってしまったのが大きい。多くのチームはマリノスが自陣ゴール近くで危険なボール回しをすることを見越して前線からアグレッシブなプレスをかけてくるのだが、仙台は受けて立ってしまった。次戦、マリノスは王者川崎との対戦。相手の個の力が高い時こそ戦術的優位性が求められるわけで、次戦がポステコグルー監督にとっての試金石となる。