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April 13, 2020

「ラ・ボエーム」 (アンリ・ミュルジェール著/光文社古典新訳文庫)

●お出かけができないから長い本を読むチャンス!というわけでもないのだが、アンリ・ミュルジェール著「ラ・ボエーム」(光文社古典新訳文庫)を読んだ。672ページもある大著、なんだけど中身は連作短篇集スタイルなので読みやすい。原作よりもプッチーニのオペラのほうがはるかに有名になってしまったが、原作にはオペラにはまったくないおもしろさがある。というか、基本的なテイストが相当に違っていて、特にミミの人物像がずいぶん異なる。そしてオペラにおけるロドルフォとミミのストーリーは、原作中にある別の登場人物のサブストーリーから転化されたものだと知ってびっくり。そのあたりの話を ONTOMOの連載「耳たぶで冷やせ」Vol.19に書いた。ご笑覧ください。
●以前にも書いたが、シャーロック・ホームズ・シリーズの「緋色の研究」には、ワトソンがこの「ラ・ボエーム」原作を読んでいる場面が出てくる。

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