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April 17, 2020

「ゴルゴ13 196 腐食鉄鋼」(さいとう・たかを著/リイド社)

●バッハの「マタイ受難曲」が登場すると聞いて、第196巻にして初めて「ゴルゴ13」を読んだ。すごい、ゴルゴ13。実質的に初めて読んだのに、ぜんぜん初めて読んだ気がしない! 昔からなじんでいるシリーズであるかのように、期待通りのゴルゴ。イメージ通りのゴルゴ。国際企業の諜報活動や国家の権力争いを舞台に、冷静沈着な凄腕スナイパーが活躍する。すごい安定感。
●「ゴルゴ13 196 腐食鉄鋼」に収められた「13番目の客」では、引退したCIAの職員がドイツ旅行に出かけたところ、同じツアーの客にゴルゴ13がいることに気づいて驚く(ツアー客にゴルゴ13……目立ちすぎだろっ!)。バッハ好きのその元CIA職員がホテルで「マタイ受難曲」を聴いて寛いでいたところに、ゴルゴ13が入ってきて尋ねる。「マタイ受難曲……バッハが好きなのか? ライプツィヒのバッハ博物館は行ったか?」。うおおおお、ゴルゴも「マタイ受難曲」が好きなのか! この一話はなんともいえないおかしみがあって好き。
●KING OSCARのオイルサーディンにゴルゴの絵がプリントされているのがあるんすよ。「ゴルゴサーディン」って。

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