April 27, 2020

「ウィーン・フィル・ウィーク・イン・ジャパン2020」はゲルギエフの指揮

●目先の予定はさっぱりわからないが、先の予定はどんどん入ってくる。サントリーホールから「ウィーン・フィル・ウィーク・イン・ジャパン2020」のプレスリリースが届く。今週はゲルギエフが16年ぶりにウィーン・フィルと来日。ソリストにはデニス・マツーエフ(プロコフィエフのピアノ協奏曲第2番)、そして同ホール館長でもある堤剛(チャイコフスキーのロココ風主題による変奏曲)が登場する。11月9日から14日までの4公演で、メイン・プログラムにはストラヴィンスキーの「火の鳥」全曲、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」、リヒャルト・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」。チャイコフスキーの「悲愴」は以前にもゲルギエフとウィーン・フィルで聴いた記憶がある。演奏が終わって30秒以上も完璧な沈黙が続いたが、あれはもう16年も前なのか……。「英雄の生涯」もウィーン・フィルはなんどか取り上げているが、ゲルギエフの指揮というのが意外な感じ。
●なにせ、現状では演奏会というものがひとつもなく、ウィーン・フィルの来日公演に実感がわかないが、欧州では猖獗を極めたウィルス禍もピークを打ったように見えるので、今後は段階的に日常への回帰が進んでいくのだろう。といっても以前とは少し違った日常になると思うが……。
●オーストリアは欧州のなかではドイツ以上にウィルス禍に対してうまく対処している模様。4月26日時点で人口100万人あたりの死者数(対数グラフ)を見ると、オーストリアは60人、ドイツは67人、イギリスは299人、フランスは346人、イタリアは436人。同じ欧州内でもかなり違いがある。隔離しない政策をとったスウェーデンは217人で中間的。アジア・オセアニアに目を向けると韓国は4.7人、オーストラリアは3.2人、日本は2.8人、シンガポールは2.1人、台湾は0.25人。今後どうなるかはまったく予測がつかない。

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