September 17, 2020

映画「ミッドウェイ」(ローランド・エメリッヒ監督)

●気分転換したかったので、思い立って映画館へ。ローランド・エメリッヒ監督の映画「ミッドウェイ」。太平洋戦争の転換点となったミッドウェイ海戦を描く。大作ハリウッド映画そのものなので、CGがCGに見えないほどリアルな戦闘シーンが最大の見もの。山本五十六役を豊川悦司、山口多聞役を浅野忠信が演じているなど、それなりに日本市場のことも配慮した作りになっているのだが、そうはいっても8割がた米国視点で描かれるのはしょうがない。映画としては少し妙な作りになっていて、本筋は暗号解読による情報戦のはずだったのに、いつの間にか超人的なパイロットの活躍に焦点を当てたアメリカン・ヒーローの物語に着地してしまっている。
●で、軍事的なトピックスに興味のない自分は、ひたすら迫力のある戦闘機のバトルシーンに目を奪われていたのだが、途中からなんだか既視感を感じる。ヘンだな、ミッドウェイ海戦のことなんてなんにも知らないんだけどな……と思ったら、ハタと気づいた。これ、知ってる、「スター・ウォーズ」で見た! 米軍の戦闘機はレジスタンスのXウィングだし、大日本帝国海軍の空母は銀河帝国軍のデススターじゃないの。ヒーローのパイロットが弾幕のなかに突っ込んでも決して当たらないのはフォースのおかげか。クライマックスの戦闘場面って、完全にデススターの急所を襲ったルーク・スカイウォーカーだと思った。あれ、でもこれは史実なんだった。ってことは、「スター・ウォーズ」第1作のほうがミッドウェイ海戦だったのか。

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