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April 27, 2021

BRUTUS特別編集 増補改訂版 クラシック音楽をはじめよう。 (マガジンハウスムック)

●以前、BRUTUS 2020年6/1号に掲載された特集記事がパワーアップして、BRUTUS特別編集増補改訂版「クラシック音楽をはじめよう」(マガジンハウスムック) として発売されている。BRUTUSでは創刊以来初めてのクラシック音楽特集だったが、好評だった模様。表紙は若き日のグレン・グールドと愛犬のニッキー。ワタシは「みんなのMYクラシックピースガイド」に寄稿したほか、挟間美帆さんへのクラシックとジャズの違いについてのインタビュー、原摩利彦さんへのグレン・グールドについてのインタビューで協力させていただいた。
●BRUTUSが作っただけあって、音楽誌とはまったく違う視点から記事が組み立てられているのがおもしろい。実は執筆者の多くは音楽誌とそう変わらないのだが、本は編集者が作るもの。どういうものを作りたいか、完成形のイメージを練りあげるのは編集者。
●昨年の3月、このクラシック音楽特集の打合せのために銀座のマガジンハウスに出向いたのだが、そのときすでに街は人通りが少なく、ガランとしていたのを思い出す。ちょうど対面とオンラインが切り替わる時期で、演奏会はほとんどが中止になっていた。せっかくBRUTUSでクラシック音楽特集をしてくれるというのに、そんなタイミングで感染症が流行するなんて……と思ったものだが、まさかそれから一年経って、事態が解決していないどころか、またも緊急事態宣言が出され演奏会が中止になるとは。
●区のお知らせには一般の人のワクチン接種は8月以降の見通しと書いてあった。といっても全員に順番が回ってくるのに何か月かかることやら。予約方式が熾烈な「チケ取り」みたいにならないことを願う。えっ、望むところだって? やめてーーー。