amazon
March 4, 2022

Jリーグ、ここまでのマリノスは2勝1敗1分

●水曜日、Jリーグはマリノス対ヴィッセル神戸と川崎対浦和の2試合のみが行われ、他のチームはルヴァンカップのグループステージを戦った。つまり、ACL(アジア・チャンピオンズ・リーグ)出場勢のみ、先にリーグ戦を消化しているわけだ。ACL勢はもう4試合を終えているのが、他はまだ2試合のみ。ACL勢同士で戦うので、必然的に昨季上位のチームがリーグ戦序盤でぶつかり合うことになる。
●マリノスはここまで2勝1敗1分。まだ好調とも不調とも言いづらい。水曜日のホーム神戸戦は2対0で勝利。この神戸戦は少し目をひく内容だった。主力がごっそり抜けて、先発メンバーに昨季までの主力がほとんどいなかった。バックラインは小池裕太、エドゥアルド、實藤友紀、松原健、セントラルミッドフィルダーに藤田譲瑠チマと新人の山根陸、トップ下に西村拓真、左に仲川、右に初先発の宮市亮、トップにアンデルソン・ロペス。開幕戦には新戦力が一人もいなかったのとは対照的にまったくフレッシュな布陣。
●で、やっぱりこのメンバーになるとボール支配率は落ちる。なんと、神戸のほうが上回った。しかもパス成功率でも神戸がやや上。マリノスが上回っていたのは運動量とプレイ強度で、なんどもカウンターから決定機を迎えていたのが印象的。いつもの攻撃に偏ったスタイルに比べるとノーマルな戦い方で、38分の西村のゴールで得た1点を守り切った感がある。2点目は終了直前に西村が決めたカウンター。攻撃力以上に守備力で相手を凌駕したというか。なんだか普通に戦ったほうが勝ちやすいんじゃないかなと、いけないなことを考えてしまう罠。
●西村はゴールへ向かう姿勢がすばらしい。2点目は足が攣りながら相手を交わして打った気迫と執念のゴール。マリノスにいなかったタイプ。そういえば西村にはCSKAモスクワでプレイしていた経験があったっけ。もはやロシアへの移籍など考えられないが。元マリノスでは、現在新潟のイッペイ・シノヅカはロシアでキャリアをスタートさせ、国籍もロシアだったはず。ウクライナに対するロシアの軍事侵攻が始まって以来、暗い気持ちでニュースを眺める日が続いている。コロナ禍のことなど、忘れてしまいそう。