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December 19, 2023

国立新美術館 「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」

国立新美術館 大巻伸嗣 Gravity and Grace
●国立新美術館で開催中の「大巻伸嗣 Interface of Being 真空のゆらぎ」を観た。大規模インスタレーションを中心とした展示で、なんの予備知識もなく足を運んだのだが、大変みごたえがあってすばらしい。入るとすぐにドーンと上のような物体が展示してあって目が釘付けに。題は「Gravity and Grace」(2023)。まばゆい。まるでモノリスに引き寄せられる猿人のような気分になる。
国立新美術館 大巻伸嗣 Liminal Air Time-Space 真空のゆらぎ
●こちらは「Liminal Air Time-Space 真空のゆらぎ」(2023)。真っ暗な部屋で目が慣れるまではなにがなんだかわからないのだが、薄い化学繊維の布が風を受けて時々刻々と形を変えている。まるで海の波のようでもあり、クラゲみたいな浮遊軟体動物のようでもある。この展示室ではダンサーによるパフォーマンスも行われていた(これは決まった日時のみのイベント)。ソラリスの海ってこんな感じなのかなーとか想像する。
国立新美術館 大巻伸嗣 Linear Fluctuation
●壁の両面にずらっと並べられた「Linear Fluctuation」(2019-21)の一部。水彩。一枚一枚眺めながらのんびり歩く。楽しい。
●で、これだけ充実した展示なのに、なぜか無料。すごすぎる。12月25日まで。国立新美術館は珍しく火曜日がお休みの美術館なのでご注意を。一度、気づかずに他になんの用もない乃木坂駅まで行ってしまい、すごすごと引き返した。