●コンサートラッシュが続く。毎年この時期はそうなる。20日はNHKホールでタルモ・ペルトコスキ指揮NHK交響楽団。2000年(!)フィンランド生まれの噂の新星が、いきなりN響定期に登場。プログラムはコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲(ダニエル・ロザコヴィッチ)とマーラーの交響曲第1番「巨人」。神童コルンゴルトの才に驚嘆したマーラーのエピソードを思い出させるプログラム。で、この演奏会については別の場所で原稿を書くことになっているので、ここでは簡単に書くけど、かつて聴いたことのないおもしろいマーラーだった。こんなに主張の強い若手指揮者はなかなかいない。初共演で、二日間のリハーサルでどこまでやりたいことが形になったのかはわからないけど、ぜひまた聴いてみたい。たまたま同じフィンランドの若手マケラと同時期の来日になったわけだけど、マケラが予想通りのすごさなら、ペルトコスキは予想がつかないすごさ。
●で、この日は金曜夜の公演だったわけだけど、翌日の土曜昼の公演はNHKホールが完売。聴けなかったけど先日のメナ指揮&アヴデーエワは両日完売だった。体感的には客席に若い人がじわじわと増えてきているような気がする。
June 23, 2025