●松本まで行って日帰りではあまりにもったいないので、セイジ・オザワ松本フェスティバル「夏の夜の夢」の翌日、直行バスで美ヶ原高原へ。これは昨年と同じパターン。公共交通機関を使って行くにはこの直行バスを使うほかない。松本駅でマイクロバスに乗り、美ヶ原自然保護センターで下車すると、そこはすでに標高1905メートル。楽チンである。ワタシは自然散策をしたいのであって登山をしたいわけではないので、こういうのがいい。ハイキングコース(地図)に添って歩けば、30分ほどで標高2008メートルの王ヶ鼻にたどり着く。涼しい。序盤だけは少し登るが、あとはほとんど平らな散策コースで、のんびり歩ける。完全にハイキングの服装で来ている人もいれば、サンダル履きの人もいる。
●空が近く、山々を見下ろす感じの光景がよい。仮に今、地上がゾンビの群れで埋め尽くされていたとしても、ヤツらはここまで登ってくることはない……。
●王ヶ鼻から美ヶ原牧場へと向かう道。こんな道がずっと遠くまで続いている。広々とした場所にいると、少しは大らかな気分になれる、かもしれない。
●牛さんたちがやってきた。去年も会ったね!とは言ってくれないが、もしかしたら同じ個体と会っているのかもしれない。
●牛さんたちは「さあ、フォトセッションですよ」と言わんばかりに、こんなふうに人間のそばまで顔を出してくれる。もちろん、牛に触ってはいけない。撮るだけだ。
●あたりは牛だらけで、牛の写真を山ほど撮ることになる。昨年もそうだった。昨年、あれだけ牛を撮っておいて、今年もまだ撮るというのか。ここに牛がいなかったら、Windows XPの壁紙みたいだなと思う。
●やがてたどり着くのが山本小屋ふる里館。ここを折り返し地点と決めている。ここでソフトクリームを食べてから、来た道を引き返す。山本小屋ふる里館には車で来ている人がたくさんいるので、ほとんどの人は普段着だ。こちらはもう2時間くらい歩いているので、だいぶモードが違うわけだが、気にしない。
●これはポニー。「夏の夜の夢」に出てくるのはロバ。惜しい。
●行きも帰りも、たっぷり休憩を入れながら歩く。というのも、直行バスの都合上、滞在時間は6時間25分の決め打ちになる。美ヶ原自然保護センターに到着するのが9時35分、帰りのバスは16時出発。のんびり巡っても、最後は1時間以上あまるので、売店でドリンクなどを飲んで待つことになる。たぶん、これくらいでちょうどいいのだろう。このバスを逃してしまうと普通の方法では下山できなくなるわけで、余裕を持っておいたほうが安心ではある。