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September 8, 2025

メキシコ代表vsニッポン アメリカ遠征代表親善試合

メキシコ●7日、日本時間で午前11時からメキシコ代表vsニッポン戦。ありがたいことにNHKでテレビ中継あり(しかも地上波)。9か月後に開催されるワールドカップ2026北中米大会をにらんで、ニッポンはオークランドで対メキシコ戦、コロンバスでアメリカ合衆国戦という強化試合。米国内時差や移動も含めて本番を想定したマッチメイク。
●完全アウェイとなったメキシコ戦だが、会場のオークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアムは、アメリカンフットボールと野球に使われる多目的スタジアム。アメフトと野球に併用される競技場という存在自体が異文化。解説の林陵平によれば、駐車場でバーベキューをやっていたそうで、観客も開放的というか、陽気で祝祭的な雰囲気。あれを見てると、たかだか親善試合でテレビの前で眉間にしわを寄せている自分はどうかしていると思えてくる。
結果は0対0。バーベキューを楽しむような現地のお客さんは1点も入らない試合にがっかりしたことだろう。が、こちらは本当にハイレベルな好ゲームに感激した。質の高いチーム同士で戦うと、こんなに高密度な試合になる。アジアにだって難敵はいて、勝つのは容易じゃないけど、そっちとは違った種類の強さや巧さというかな。余計なストレスがない。こっちのチームに「わー、すごっ!」と思ったら、相手のチームに「わわ、すごっ!」と感嘆して、その応酬で90分が成立する。FIFAランクはいまだメキシコが上で、ニッポンにとっては4連敗中の苦手の相手なのだが、今回は質で負けていなかったはず。前半はニッポンペース、後半はだいぶメキシコが盛り返した。終盤、上田がキーパーとの一対一を迎えるところで、メキシコのモンテスが後ろから倒してレッドカードで退場。でも残り時間がほとんどなく、メキシコはがっちり守ってドロー。
●ニッポンは3バックながら両ウィングバックにフォワード調の選手を起用するおなじみの攻撃的布陣。全員欧州組。GK:鈴木彩艶-DF:板倉(→関根大輝)、渡辺剛、瀬古-MF:遠藤、鎌田(→佐野海舟)-堂安(→鈴木唯人)、三笘(→町野)-久保(→伊東)、南野(→前田)-FW:上田。前半はニッポンの能動的で機動的なハイプレスがすごく効いていた。上田の強さも印象的で、そこでボールを保持できるのかという驚きがたびたび。後半、選手を入れ替えるに従って、連動性は弱まったか。前田大然に見せ場がなく残念。後半の南野のボレーが最大の決定機。相手にもビッグチャンスがあったが彩艶がファインセーブ。引き分けは妥当だろう。メキシコの監督は短期間だけニッポンでも代表監督を務めたアギーレ。そんな時代もあったっけ……。ニッポンはこの試合が現状のベストメンバー。中二日で移動あり時差ありのアメリカ戦では大胆なターンオーバーがあるはず。

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