●昨晩、ジョナサン・ノット指揮東響の「第九」をニコニコ生放送の配信で聴いてみた。「全40台のカメラで見る」というスペシャルな趣向が凝らされていたのだが、演奏がすばらしすぎてカメラを変えるのも忘れて普通に最後まで観てしまった……。これだけ年中行事感のないスリリングな「第九」はそうそう聴けない。
●さて、12月恒例、来年に記念の年を迎える主な音楽家をリストアップ。例によって生年か没年で100年区切りに該当する人のみ。50年とか10年とか細かく刻むと膨大な人数が並んで無意味なリストになるので。この手のリストは絞るのが難しい。
[生誕100年]
ジェルジュ・リゲティ(作曲家)1923-2006
中田喜直(作曲家)1923-2000
ロバート・クラフト(指揮者)1923-2015
ヴォルフガング・サヴァリッシュ(指揮者)1923-2013
スタニスワフ・スクロヴァチェフスキ(指揮者/作曲家)1923-2017
アリシア・デ・ラローチャ(ピアニスト)1923-2009
マリア・カラス(歌手)1923-1977
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(歌手)1923-2005
チェーザレ・シエピ(歌手)1923-2010
フランコ・ゼフィレッリ(演出家/映画監督)1923-2019
[生誕200年]
エドゥアール・ラロ(作曲家)1823-1892
[生誕300年]
カール・フリードリヒ・アーベル(作曲家)1723-1787
[生誕400年]
アントニオ・チェスティ(作曲家)1623-1669
[没後400年]
ウィリアム・バード(作曲家)1543頃-1623
[没後500年]
ウィリアム・コーニッシュ(作曲家)1465年頃-1523
●メジャーなところとしては、リゲティの生誕100年とラロの生誕200年。といっても間口は狭いか……。こういうとき、消去法的に生誕150年のラフマニノフに注目が集まってしまうケースがありうる(ドビュッシー生誕150年のときがそうだった)。150年じゃぜんぜん「ちょうど」感がないけど、リゲティやラロよりラフマニノフでしょ!みたいな空気感が漂うことは容易に想像できる。
●バードの没後400年というのもすごい。400年経っても作品が演奏され続けているなんて。
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●今年もあとわずか。年末年始はいつものように不定期更新モードで。よいお年をお迎えください。













●一か月に及んだワールドカップ2022カタール大会もついに決勝戦。キックオフが日本時間の24時で意外にも早い時間帯。暑さは?と思ったら、12月も後半に入りさすがのカタールの空気もひんやりとしてきた、らしい。アルゼンチン対フランス、そしてメッシ対エムバペの決勝戦は、決勝戦らしからぬスペクタクルになった。
●もうひとつの準決勝はフランス対モロッコ。前回王者のフランスはグループリーグから圧倒的な強さを見せながら順当に勝ち上がってきた。モロッコはアフリカ勢として初のベスト4進出。というよりはアラブ勢として、というべきか。場内は完全にモロッコ・ホームで、フランスがボールを持つとブーイングが出るほど。
●ワールドカップ準々決勝二日目、スペインをPK戦の末に制したモロッコは、今度はポルトガルと対戦。ジブラルタル海峡を渡りイベリア半島へと進撃するモロッコ。スペイン戦と同様、相手にボールを持たせて、堅い守備を武器にカウンターをくりだす試合展開に。ポルトガルは前の試合に続いてクリスティアーノ・ロナウドがベンチ。前のスイス戦で代役の若いゴンサロ・ラモスがハットトリックの大爆発を見せたのだから、勢いのある若手をそのまま先発させるのはフェルナンド・サントス監督ならずとも自然な考え方だろう。
●ニッポンと引き分けてPK戦で準々決勝に進出したクロアチアは、ブラジルと対戦。前の韓国戦では4対1のお祭りサッカーをくりひろげたブラジルだが、この試合はまったく違った渋い展開になった。クロアチアは意外と前線からプレスをかけてくる。個々の守備能力が高く、ブラジル相手に一歩も引くことのない戦いぶりで、なんと前半はボール保持率でブラジルを上回った! 時間帯によってはブラジルがブロックを敷いて守る場面もあったほど。運動量も豊富。

●最近、夜更かしはしない主義だったが、ライブでテレビを観る。午前0時からの試合だけど、2時には終わってくれないんすよね、延長PK戦に入ると。だが、試合中に眠くなる瞬間は訪れなかった。決勝トーナメント一回戦、ニッポンは前回準優勝のクロアチアと対戦。クロアチアは37歳のモドリッチが中心選手として健在。団結力がありチームとして戦うという点で、ニッポンと似たタイプ。優勝も狙える強豪ではあるが、個の力ではグループステージで戦ったスペインやドイツほどではない。

●ふう。今日は純粋にサッカーの話題だ。今回のグループステージでも必見のカード、イラン対アメリカ。もともと両国の関係から注目度の高い試合だが、両チームとも勝てばグループステージ突破が決まるという熱い状況での対戦になった。地の利を生かしてイランは観客席を味方につけるが、案外とアメリカのサポーターも多いのが驚き。ワールドカップならではのひりひりするようなタフなゲームになった。主審も簡単には笛を吹かないジャッジ。見ごたえのある試合に。