
●AIはよくまちがえる。日々便利に使ってはいるが、「必ずどこかにまちがいが含まれている」という前提で接する必要がある。自信満々でデタラメを並べてくることもしょっちゅうなので、大事な事柄にかんしては「今教えてくれたことが本当にそうなのか、信頼できる資料を探してチェックしてほしい」とか、「今書いてくれたコードだけど、エラーが出ないか、また、予期せぬ副作用が出ないかもう一度チェックしてほしい」といったように再確認させるようにしている。あるいは、別のAIに同じ問いを投げて、回答を比較する手もある。そういうときは、ChatGPT(またはアントンR)、Gemini、Claudeの3種類を使っている。
●なぜ3種類使うかといえば、多数決をとれるから。2対1に答えが分かれることはよくある。それで思い出すのが「新世紀エヴァンゲリオン」のMAGIシステムだ。エヴァのシステムは三重化されており、意見が分かれたときは三者で多数決をとる、といった設定だったと思う。AIが実用化されて現実がアニメの世界に追いついた、というと大げさだが、おそらく多くの人がワタシと同じことをやって、同じことを感じているはず。
●このような3体による多数決システムには「エヴァンゲリオン」の前にも先例があって、それがフィリップ・K・ディックの短篇「マイノリティ・リポート」(旧題「少数報告」)。スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演で「マイノリティ・リポート」として映画化された。物語に登場するのはAIではなく、プレコグ(と呼ばれる予知能力者)。この世界では犯罪を予知するためにプレコグの夢が活用されており、プレコグが見た未来が2対1に分かれた場合は多数決がとられて、少数報告(マイノリティ・レポート)が破棄される仕組みになっている。でも、実はそちらの少数報告が本質を突いていたというストーリー(参照:映画「マイノリティ・リポート」)。少数者が一歩先まで見抜いていることもあるわけで、あまり多数決に頼るのも考えものか。
February 4, 2026