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February 19, 2026

ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2026 記者会見

ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2026 記者会見
●18日は東京国際フォーラムでラ・フォル・ジュルネTOKYO2026記者会見。会場はホールD1で、ここで会見を行ったのは初めてか。音楽祭の顔だったルネ・マルタン不在での記者会見となり(後述)、ラ・フォル・ジュルネTOKYO2026運営委員会の榑林康治(三菱地所)、長谷川真(三菱地所)、近藤慶太(東京国際フォーラム)、梶本眞秀(KAJIMOTO)の各氏が登壇(写真右から)。
●今回のテーマは LES FLEUVES(レ・フルーヴ)─大河。世界各地の大河を切り口に音の世界旅行へと誘う。たとえば、ドナウ川、モルダウ川、ライン川などは、これに直結する名曲や大作曲家たちの名前がすぐ浮かぶと思う。さらにはヴォルガ川、ヨルダン川、ミシシッピ川、アマゾン川を巡り、多様な文化を背景とした作曲家たちに焦点を当てる。音楽祭のフォーマットは例年同様で、0歳児からのコンサートやマスタークラス、エリアコンサートなども。昨年賑わった弦楽器体感イベントLFJ Strings EXPOの第2回も開かれる。
●出演者陣はアンヌ・ケフェレックやアブデル・ラーマン・エル=バシャ、フランソワ=フレデリック・ギィといったおなじみのアーティストや、アリエル・ベック、ガスパール・ドゥエンヌ、ソフィア・リュウらのピアニスト、初来日となるフランソワ・ラザレヴィチ率いる古楽アンサンブル、レ・ミュジシャン・ド・サン=ジュリアン、セバスティアン・ブヴェイロンとアンサンブル・マニェティス他。日本のオーケストラの参加が多く、大阪フィル、仙台フィル、千葉交響楽団が招かれるほか、新日本フィル、東京シティ・フィル、東京21世紀管弦楽団、東京フィル、横浜シンフォニエッタが出演。全体として海外組が少なめなのは、昨今の目を疑うような円安を考えれば当然だろう(とくにユーロ円がひどい)。
●すでにフランスでの報道を目にしている人も多いと思うが、会見の冒頭にルネ・マルタンの件について説明があった。彼の事務所CREAにおけるハラスメント疑惑を受けてルネ・マルタンは音楽祭を離れており、先にナントで行われたラ・フォル・ジュルネはルネ・マルタン不在のまま開催された。日本のラ・フォル・ジュルネもこれを受けて、ナントと同様の形で開かれることになった。質疑応答の時間に、来年以降の形についてナントでの記者会見でなにか発表があったのではないかと尋ねたところ、ナントでは来年は別の人物をディレクターに立てて(だれかは明らかにされていないが、女性の音楽家であるという)、「ギャラクシー・ベートーヴェン」をテーマに開催すると発表された。今年の企画は出演者陣を見てもまだルネ・マルタンが手掛けたものが多く残っていると思われるので、ナントのラ・フォル・ジュルネが本当に新しい時代を迎えるのは次回からになるのだろう。質疑応答、および会見後の時間帯は、ルネ・マルタン不在の寂しさを共有する場でもあったようにも感じた。

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