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February 20, 2026

チョン・ミョンフン指揮東京フィルのウェーバー、ブルッフ、メンデルスゾーン

チョン・ミョンフン 東京フィル
●18日はサントリーホールでチョン・ミョンフン指揮東京フィル。ウェーバーの歌劇「魔弾の射手」序曲、ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番(岡本誠司)、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」という王道のロマン派ドイツ音楽プログラム。指揮者とオーケストラがぴたりと噛み合った充実の一夜で、格別の聴きごたえあり。「魔弾の射手」序曲は深い森を思わせるたっぷりとした響き。ブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番では、岡本誠司が磨き上げられたソロを披露。技巧と情熱のバランスがとれた望みうる最高のブルッフ。改めて、奇跡の名曲だと思う。オーケストラもしっかりと鳴らして、豊麗なロマンティシズムを表現。これで十分満たされたが、さらにソリスト・アンコールがあって、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV1001よりアダージョ。
●後半のメンデルスゾーン「スコットランド」もブルッフの流れを受け継ぐように、起伏に富み、情感豊か。終楽章にアタッカで入る際に、マエストロが片足を上げて入りを示したのがおかしかった。クラリネットのソロが達者。フィナーレは壮麗。楽員退出後も大勢のお客さんが残って拍手を続け、だいぶ待った後にすでに着替えたマエストロと楽員たちがみんなで再登場。
●余談だけど、「スコットランド」の終楽章、初版スコアだと楽章の頭にAllegro guerriero(戦闘的に、好戦的に)っていう珍しい指示が付いている。聴けばなるほど戦いの場面だっていうのは納得できる。で、ほかにも同じAllegro guerrieroの曲があって、それがブルッフの「スコットランド幻想曲」の終楽章。ハイランドの戦士のイメージが共有されているのかな。

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