
●22日は表参道のスタインウェイ&サンズで、ジャパン・アーツによる阪田知樹記者懇親会。デビュー15周年とリスト・コンクール優勝から10周年の節目を迎え、11月10日オペラシティでのオール・リスト・プログラムによるリサイタルや、この春と秋の全国リサイタルツアーへの意気込みを語ってくれた。
●すでに海外20か国以上で演奏し、ピアノ協奏曲のレパートリーは50を超えるという阪田知樹だが、作曲活動も盛ん。7月に世界初演される神奈川フィル委嘱作品では、ソプラノの森谷真理が独唱、自身が指揮を務める。ほかに11月には群響で委嘱作品が米田覚士指揮で初演される。作曲はまったくピアノ曲に偏っていないが、いずれはピアノ協奏曲も書きたいという。目指す理想像はピアノ、作曲、指揮などすべての領域で実績を残す「コンプリート・ミュージシャン」と話していたのが印象的だった。これが本来の音楽家の姿であり、かつては作曲も演奏もいっしょのものであって、分業化が進んだのは長い音楽の歴史のなかではごく最近のことにすぎないと語る。
●一通りの質疑応答の後、演奏も。ラフマニノフ~阪田編の「ここはすばらしいところ」、リストの「忘れられたワルツ」第1番。至近距離で聴く貴重な機会。耳福。
April 24, 2026