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April 30, 2026

アイヴァー・ボルトン指揮読響のエルガー「ゲロンティアスの夢」

アイヴァー・ボルトン 読響
●28日はサントリーホールでアイヴァー・ボルトン指揮読響。プログラムはエルガーのオラトリオ「ゲロンティアスの夢」。ゲロンティアスにテノールのトーマス・アトキンス、司祭/苦悶の天使にバリトンのクリストファー・モルトマン、天使にメゾ・ソプラノのベス・テイラー。合唱は新国立劇場合唱団。休憩あり、字幕あり。2018年にノット&東響が同曲を演奏して以来の貴重な機会。録音で聴くと晦渋な印象の強い曲だが、ライブだとそこまでとっつきにくい曲ではない。第1部が短めで、休憩を入れて第2部に入るのはわりとフレンドリーな構成。
●第1部の冒頭はかなりワーグナー的で、「パルジファル」の延長上にあるような音楽。第2部では一瞬、ヴェルディの「レクエイム」っぽくなるけど、やっぱり全体はワーグナー的。字幕のおかげでテキストを理解できたのはありがたい。カトリック的な死生観に共感しづらいところがあって、作品との距離を覚える場面も多々あるのだが、音楽はすこぶる魅力的。アトキンスのゲロンティアスはやや抑制的というか、慎重なペース配分を感じたが、声質はすばらしい。対して司祭のモルトマンは圧倒的な声量で威厳たっぷり。ボルトン指揮読響は充実。磨かれた響きで、第2部では大きなクライマックス。
●曲が終わると完璧な沈黙が訪れ、そのあとは大喝采に。ブラボー多数。この作品でこれだけ客席が盛り上がるとは。楽員退出後も拍手が鳴り止まず、ボルトンがアトキンスとテイラーを伴って登場。ボルトンは本当に嬉しそう。

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