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May 14, 2026

アンドレア・バッティストーニ指揮東京フィルのシューマン&マーラー

アンドレア・バッティストーニ 東京フィル
●13日はサントリーホールでアンドレア・バッティストーニ指揮東京フィル。前半にシューマン~バッティストーニ編の「子供の情景」(世界初演)、後半にマーラーの交響曲第4番(ソプラノは高橋維)。これはうまい組合せだと思った。ともに清らかで無垢な世界を題材に掲げつつも、それぞれの背後にシューマンではロマンス、マーラーではアイロニーが潜んでいる。そして、マーラーはシューマンの交響曲の編曲者でもある。
●バッティストーニ編曲の「子供の情景」は原曲の世界観を壊さない。やさしい眼差しを感じる。指揮者が編曲したピアノ曲の管弦楽版という点で、たまたま直前のシャニ指揮ミュンヘン・フィルの「軍隊行進曲」と続いたわけだけど、あちらは近代兵器を装備した一個師団みたいに化けていたので……。題材的にラヴェルの「マ・メール・ロワ」を連想する。ただ、原曲が簡潔な曲なので、オーケストラで表現するとなると、作品にもう少し密度が欲しくなるかな。ピアノで表現できる余白みたいなものをオーケストラに当てはめる難しさを感じる。マーラーの交響曲第4番は意外と自然体の音楽。前回、同じコンビのシュトラウス「アルプス交響曲」が熱血登山といった独特のスタイルでおもしろかったが、それに比べると抒情性が前面に出たバランスのとれた表現。
●今、東京オペラシティのコンサートホールが休館中なので(6月まで)、東フィル定期はサントリーホールとオーチャードの2公演のみで、公演数が少ない。サントリーはサントリーで2027年3月から6か月間の休館予定。東フィル定期は関係ないけど、東京文化会館は今月から休館中(~令和10年度中)。みんなやりくりが大変そう。

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