
●準々決勝の残り2試合は同一日の開催。ノルウェーvsイングランドとアルゼンチンvsスイスという好カードが並んだが、どちらも予想外のアクシデント(?)があって、片方のチームが実力を発揮できなかったのが残念。まず、ノルウェーvsイングランドは、ノルウェーのエース、ハーランドが体調不良だった模様。前半はともに慎重な立ち上がり。気温が高かったのか、序盤から運動量少なめだったが、前半36分、ノルウェーのシェルデルップが左サイドから仕掛けて、意表を突いた左足のシュートで先制。というか、あれはクロスボールが流れたんだと思う。ゴールから遠ざかる回転がかかっていたけど、ファーサイドのポストを叩いて入った。前半47分、イングランドはベリンガムがドリブルでペナルティエリア内に鋭く切り込んでシュートを放って同点弾。後半で決着つかず、延長戦へ。延長前半3分にイングランドはロジャーズが強烈なミドルシュート。ノルウェーのキーパー、ニーランはボールをキャッチしようとしたが前にこぼし、飛び込んできたベリンガムがまたも決めて逆転。スペインvsベルギー戦でも似たような場面があったのを思い出す。ノルウェー 1-2 イングランド。
●ハーランドは延長前半終了時にラーセンと交代したが、すでに後半途中くらいから膝に手を当てて辛そうにしている。ゆっくりと歩いている場面が多く、体が動かない様子。実際のところはわからないが、熱があるのかな、とは思った。
●もうひとつの試合、アルゼンチンvsスイスは、スイスのエンボロが主審を欺くプレイをしたために、試合を壊してしまった。序盤からスイスが試合の主導権を握っていたが、前半10分、メッシのコーナーキックにマックアリスターが頭で合わせて先制。その後、膠着状態が続いたが、後半22分、スイスのエンドイェが左サイドからワンツーで抜け出してシュートを決めて同点ゴール。全般にフィジカルで勝るスイスが押し込む展開で、アルゼンチンはかなり苦しそうに見えたが、後半24分、スイスのエンボロがパレデスと交錯し、足を引っかけられて派手に転倒し、パレデスにイエローカードが出た……と思いきや、VARが介入。映像で確認すると、エンボロは透明人間に足を削られたかのように宙に浮いて転んでいる。これは受け身の練習なのか? 主審はパレデスのイエローを取り消し、代わってエンボロのシミュレーションに対してイエロー。これが2枚目だったのでエンボロは退場だ。激しく抗議するエンボロ。いや、そんなに抗議されても、映像でバレてるし。ぜんぜんゴールの近くでもないのに、そして一枚イエローをもらっているのに、ここまであからさまなダイブをするとは。涙を流しながら退場するエンボロ。魔が差した、ということなのか?
●あとは数的有利のアルゼンチンがひたすら攻め続けるが、10人になったスイスも5バックを敷いて魂のフットボールで爆守備。メッシが自由にポジションを変えながら、あの手この手で攻めるのだが、ゴールは遠い。今大会のメッシ、ゴール前でファウルをもらいに行くプレイが目立つような……。延長に入っても同様の展開が続いたが、延長後半7分、アルバレスが左からカットインしてゴール右上隅に蹴り込むビューティフル・ゴール。場内の興奮ぶりがすさまじかった。その後、一人少ないスイスが攻撃に出たところで、カウンターアタックからラウタロ・マルティネスが決めて勝負あり。アルゼンチン 3-1 スイス。
●前の試合に続いて、この試合でもアルゼンチンが苦しみながら勝ち抜いた。メッシはフル出場。次は中三日でイングランド戦。チーム全体が疲弊している感はあるが、それは相手も似たようなものか。
July 12, 2026