November 30, 2005

「技術力」(西部謙司著/出版文芸社)

技術力●西部謙司氏の最新刊「技術力 ~ サッカー 世界のスタープレーヤー」(出版文芸社)。選手ごとに特にその技術的特徴に着目して綴られたエッセイで、登場するのはアンリやフィーゴ、ランパード、マケレレから松井や中澤まで多彩。おもしろく書ける人は何を書いてもおもしろいんだなと改めて実感。新鮮な視点もあるし、一方ごくフツーにみんなが了解しているようなことも多いんだけど、どれを読んだっておもしろい。たぶんこういう人は「朝起きて顔洗って歯を磨きました」ってことだけを書いたって、読ませる文章になると思う。サービス精神があるから。
●たとえばデコ(バルセロナ)の章に付けられた見出しは「老成」。ポルトガルでもなかなか成功できずに2部リーグにいたり、フットサルに転向したりした苦労人の実力者について。

デコがいれば、どんな状況でも解決できる。例えば、あのリバウドですら、トラップの置き所が悪いといって試合中にドゥンガに怒鳴りつけられていたことがあったぐらいだが、デコにはその手の未熟さが少しもない。妙にプレーが老成している。ボールの止め方、動かし方から、ファウルのもらい方まで、デコは何でも知っている。

 デコっていっつも心配そうな表情をしているなーと思ってたんだけど、あれは知恵がたくさんつまっている人の顔だったんすね。

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