June 17, 2006

アルゼンチンvsセルビア・モンテネグロ。スタンドで狂喜し絶叫する「伝説」

アルゼンチン●スタンドでマラドーナが観戦。その興奮ぶり熱狂ぶりは元選手のものではない。両腕を突き上げ、大声で叫び、歌い、片手に持ったユニを高く掲げてグルグル振り回す。さあ、客席の者どもよ、オレ様といっしょに叫べ、オレ様といっしょに歌え! そして何万のアルゼンチン・サポーターが彼に続く(とマラドーナには見えているに違いない)。なにしろ彼は「伝説」なんだから。
●ここで説明。各試合の下に「伝説度 ★★」とかつけてるじゃないですか。この5点満点の伝説度の★の数を解説するとこんな感じだ。

★ ミクロに伝説
★★ やや伝説?
★★★ 伝説かも!?
★★★★ これは伝説だ!!
★★★★★ マラドーナ

●そんなわけで伝説その人がスタンドに陣取っているというだけでも、この試合には特別な価値があるわけだが、アルゼンチンのイレヴンは伝説の降臨に応えた。「死のグループ? なにそれ?」と言わんばかりに、セルビア・モンテネグロをズタボロに蹂躙し、伝説その人を熱狂させた。6-0などというスコア、近頃ワールドカップ予選ですらなかなか見かけない。
●ゴールはマクシ・ロドリゲス(前半6分)、カンビアッソ(前半31分)、マクシ・ロドリゲス(前半41分)、クレスポ(後半33分)、テベス(後半39分)、メッシ(後半43分)。特に2点目のカンビアッソのゴールが圧巻。相手ゴール前でいったい何本のパスが回ったか。ダイレクト、ワンツー、ヒール……。豊かなイマジネーションを持ったタレント同士の即興がきれいにかみ合って芸術点極大。現時点の大会ベストゴール。そりゃスタンドの「伝説」もこれには喜んだだろうよ。哄笑。


アルゼンチン 6-0 セルビア・モンテネグロ
至福度 ★★★★
伝説度 ★★★

このブログ記事について

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。