February 18, 2010

気象予知官

●うー、寒いっすね、ここのところの東京は。なんか今日も雪が降るみたいな予報が出ていて戦慄。先日、天気予報で「晴れ のち 雨」、降水確率10%みたいな予報があって、雨が降るのか降らないのかどっちなのかじっくりと考え込んでしまった。これは降っても降らなくても天気予報は当たったことになるのか、あるいははずれてしまったことになるのか、よくわからない。わからないけど、しかしワタシの天気予報に関する信頼は絶大なのだ。気象庁グレート。
●だって、一昨日だったかな、「夜になると雪になるでしょう」って予報されてて、朝はそんな気配なんかなかったのに、夜になると本当に雪が降り出した! びっくりですよ。えっ、びっくりしない? いや、びっくりでしょう、だってこれ予知だし、未来の。
天気予知官●ワタシの脳内では気象庁には気象予知官が何名かいる。明日の天気予知担当とか、週間天気予知担当とか、長期気候予知担当とかいる。「さ、始業だ」ってなったら、予知官たちは映画「スキャナーズ」の人みたいに、精神を集中しながら「フウィイイイーン」って効果音付きで未来を見る。「お、お、おお、午前中は晴れている、だが、夜になるとなにかがちらついている、これは雨か、いや違うぞ、雪だ、夜からは雪が降る……」とか、予知官が呟いていると、傍の書記官が記録する。
●短期気象予知官は10名いて、その日、傘を持って出勤した予知官が二人いたら、当日の降水確率は20%と発表される。
●特殊能力を持つものは辛い。桜の開花予知能力を持った若い女性がいたが(愛称:サクラ)、人並み外れた能力を公にして暮らすことに疲れ、「普通の女の子に戻りたい」と言って、職を辞めて田舎に引っ越すことになった。だから開花予知官はもういない。
●さまざまな予知に成功してきた予知官たちだが、今のところ首席地震予知官のポストは空席になっている。まだ誰も予知に成功したという境地には至っていないからだ。地震予知官が精神を集中し、血管を浮き上がらせ、隣の書記官は鼻血をジワリと垂らす。それでも未来は見えない。昨日の早朝にも、前ぶれなく関東地方に震度3の地震があった。地震予知官はまたしても予知に失敗したのだ。

トラックバック(0)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.classicajapan.com/mtmt/m--toraba.cgi/1370

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「ゾンビ標識」です。

次の記事は「冬季五輪開催中」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ