October 31, 2012

国際音楽祭「ヤング・プラハ」スペシャルガラコンサート/読響新コンサートマスター発表

●30日は渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて、国際音楽祭「ヤング・プラハ」スペシャルガラコンサート。「ヤング・プラハ」とは21年にわたって日本とチェコの間で若手音楽家たちの交流と育成に尽力してきた民間団体で、代表の中島良史氏は「音楽を通じた日本とチェコとの文化交流の促進」を理由に今年外務大臣表彰を受賞、加えてチェコ文化省から「チェコ藝術の友」賞を受賞した。氏が今回で退任するということで、今年は節目の公演となり、創立以来チェコに派遣されてきた日本人音楽家から23名が出演した。
●で、3時間を越えるスペシャルガラとなったわけだが、出演は鈴木大介(g)、荒川洋(fl)、安藤赴美子(S)、梯剛之、松本和将、菊池裕介(以上p)、大萩康司(g)、最上峰行(ob)、周防亮介(vn)他、錚々たる顔ぶれ。作曲家としては台信遼さんが参加、「イシス」を丸田悠太(fl)さんが独奏した。鈴木大介さんが司会までこなしていて、しかもそれが巧みすぎて驚愕。全14曲のお腹いっぱいプロ、どれも聴きごたえがありすぎて言い尽くせないが、やはり最後に安藤赴美子さんが歌ったドヴォルザークの「ルサルカ」からのアリア「月に寄せる歌」は、中島良史代表指揮(2vn,va,vc,fl,ob,cl,hpで伴奏)のサプライズもあり、当夜のクライマックスとなった。
読響新コンサートマスター発表のニュースが。なんと、新コンサートマスターとして、元ウィーン・フィル・コンサートマスターのダニエル・ゲーデと、現ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の第1コンサートマスターの日下紗矢子が、読響コンサートマスターに就任する。日下さんは現職と兼務。両氏は今年退任した藤原浜雄および来年5月末に退任予定のデヴィッド・ノーランの後任ということで、小森谷巧を含めた3人体制になるとのこと(引き続き客員コンサートマスターに鈴木理恵子)。

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