November 14, 2012

コパチンスカヤの無伴奏

●13日、トッパンホールのパトリツィア・コパチンスカヤの「無伴奏」リサイタルへ。ヴィターリのソナタ集より「カプリッチョ・ディ・トロンバ」、クルタークの「サイン、ゲーム、メッセージ」&「カフカ断章」より(弾き歌いあり)、ピセンデルの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ イ短調、エネスク(エネスコ)の「幼き頃の印象」より「フィドル弾き」、バルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、というプログラム。これに当日バッハ「シャコンヌ」が追加されていた。
●知らない曲も知ってる曲もぜんぶ初めて聴く曲のように聞こえる強烈さ。獰猛で、チャーミング。半ばシアターピース的に曲想を全身で表現しながら、時折フレーズの終わりに客席にまっすぐ向かって目を見開いてプチドヤ顔を見せてくれるのが、コワかわいい。全身全霊で表現する崖っぷちの音楽の連続で息つく暇もなし。バルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタなんて、こんなに鋭利で針の振り切れた演奏を聴くと、今まで聴いてきた演奏はなんだったのかと感じる。アンコールにホルヘ・サンチェス=チョンの「クリン」(曲が終わった瞬間、みんなワッと笑った)、ピアソラのタンゴ。テレビ収録あり。
●トッパンホール→神楽坂駅(どマイナールート)は坂道の急登(笑)があるので、行きは楽チン(死語)だけど、帰りは少しだけキツい。そこをあえて登ってショートカット感を味わいたい。神楽坂から飯田橋を歩くと坂道を下る格好になるので、神楽坂駅は坂の上にあるっていうことなんすよね。

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