March 18, 2014

シャイー&ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

●17日はリッカルド・シャイー指揮のライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団へ(東京オペラシティ)。前半がメンデルスゾーンの序曲「ルイ・ブラス」とベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(ネルソン・フレイレ)という、「らしい」選曲、後半はショスタコーヴィチの交響曲第5番という意外な選曲。オーケストラからも前後半でずいぶん違った響きが聞こえてきた。弦楽器は対向配置。
●ゲヴァントハウス管弦楽団のサウンドは、昔に比べたら重心の軽い音になったっていう人が多くて、たぶん、そうなんだろう。でも前半を聴くと、やっぱり重厚で暗い音だと感じる。ローカリズム健在。ところどころティンパニに煽り立てるようなアクセントが添えられたりするものの、オーソドックスな20世紀後半スタイルの堂々たるベートーヴェン。フレイレのソロは華麗。
ショスタコーヴィチ●でも圧巻は後半のショスタコーヴィチ。一段と精妙さを増して緻密なサウンドが作り出され、マーラーのように懊悩と歓喜、アイロニーが多義的に交錯する繊細で鋭敏な響きの芸術。頻繁に演奏される曲にもかかわらず、新鮮な気持ちで聴きとおせた。冴え冴えとした首席フルートがすばらしい。祈るような第3楽章は鳥肌。で、この曲って第4楽章に入ると憂鬱な気分になるんすよね。冒頭の強制行進曲、本当によくできてる。働け、働けって意に添わない労働を無理やりやらされている感が満載で、牢名主みたいな上司のもとでサビ残させられるみたいなイヤな感じの交響曲ナンバーワン。ある意味、最強に今日的なのかも。
●アンコールはなし。曲が終わった後、思ったほど客席がわかずやや意外な感じがあったんだけど、客席の照明がついた後も残った人たちで拍手が続き、やがて徐々に拍手が強まってシャイーの一般参賀に。そう来なくては。

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