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October 13, 2023

ドイツ・グラモフォンの「ステージプラス」でヴィキングル・オラフソン

●先日のネルソンス指揮サイトウ・キネン・オーケストラに続いて、ドイツ・グラモフォンの定額制映像&音楽配信サービス「ステージプラス」を見てみる。前にも書いたように「最新アーカイブ映像」には過去の巨匠たちの映像も多くて、むしろ最新ライブがかすんでしまいそうなくらいなのだが、目をひいたのはヴィキングル・オラフソンをソリストに招いたラファエル・パヤーレ指揮モントリオール交響楽団の公演。えっ、ラファエル・パヤーレって、2022年からモントリオール交響楽団の音楽監督に就任してたんだ。知ってた? パヤーレはベネズエラのエル・システマ育ちの指揮者で、以前、N響に客演した際にオール・ショスタコーヴィチ・プログラムを聴いたことがある。この公演でもメインはショスタコーヴィチで、交響曲第10番。前半にリストの交響詩「レ・プレリュード」、オラフソンのソロによるラヴェルのピアノ協奏曲というプログラム。
●ひとまず前半だけ視聴。オラフソンのラヴェルを楽しむ。透明感があり、小気味よく明快。とてもリリカルだが、湿度は低め。盛大なブラボーとスタンディングオベーション。以前、ライブで聴いたときはあまり大ホール向きの人ではないかもと感じた記憶があるのだが、こうして配信で聴くとそんな感じはしない。オシャレ感のある人なので気どった雰囲気の人かなと思いきや、アンコールを弾く際のトークが妙に明るい感じでギャップがある。アンコールはバッハ~ストラダルのオルガン・ソナタ第4番BWV528より第2楽章。
●そういえばオラフソンの新譜はバッハのゴルトベルク変奏曲だったなと思い、続いてこれをステージプラスで聴こうと思ったら、なぜか音源がない。あれれと思いSpotifyを見たら、こちらには音源があった。本家ドイツ・グラモフォンのサービスだから、いの一番で載るのかと思ったら、そういうわけでもないのか。