
●東京都現代美術館で開館30周年記念展「日常のコレオ」。アジア中心に幅広い世代のアーティスト30組の作品を集めている。映像作品や体験型の作品も多く、ブログでは紹介しづらいものも多いのだが、いちばんインパクトがあったのは、マレーシア生まれで台湾拠点のアーティスト、FAMEME(ファミミ)のTHORNITURE(2025)。通路に上のような派手な看板が設置されていて、なんだこれはと思って足を踏み入れると……



●こんなけばけばしい展示が広がっていた。THORNITUREという音楽レーベルを立ち上げ、日本で活動する3人のラッパーをフィーチャーしたという作品。いかにもそれっぽい感じの音楽が流れていて、レトロでモダンでポップでキッチュな世界が展開されている。

●こんなふうにアナログレコードのジャケットが並ぶ感じとか、懐かしくも新鮮なキラッキラの風景。

●ドリアンがあちこちでモチーフになっているのだが、FAMEMEはドリアン農家の子孫で起業家でインフルエンサーでデザイナーでシンガーでもあるのだとか。
●ほかに印象に残ったのはインドのシルパ・グプタの「リスニング・エア」(2019-25)。暗い室内に椅子が置かれ、頭上のスピーカーが動きながら、音楽を流す。11月24日まで。