
●連日の記者会見で、12日はサントリーホールのブルーローズにてサントリーホール開館40周年記者会見。サントリーホールの堤剛館長、長政友美総支配人(左)に加えて、来日中のウィーン・フィルからダニエル・フロシャウアー楽団長も登壇。40周年記念事業について概要が発表された。
●中心となるのは例年の倍ほどの数にのぼる主催・共催公演。2026年もウィーン・フィルがやってくるのだが、指揮はリッカルド・ムーティ。ウィーン・フィルハーモニー・ウィーク・イン・ジャパンに加え、これに先んじて40周年記念ガラ・コンサートが開かれ(2公演)、ソリストとして内田光子が共演する。ほかに来日オーケストラでは、ラトル指揮バイエルン放送交響楽団、ティーレマン指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団、クルレンツィス指揮ユートピア管弦楽団、ドゥダメル指揮シモン・ボリバル交響楽団、ヴァルビエ・フェスティバル・オーケストラ(藤田真央のピアノ)など。
●日本のオーケストラの周年もたくさん重なっていて、沖澤のどか指揮京響は70周年、カーチュン・ウォン指揮日フィルも70周年でマーラー「千人の交響曲」、ロレンツォ・ヴィオッティ指揮東響は80周年でフランツ・シュミット「7つの封印の書」、ルイージ指揮N響は100周年でプッチーニ「トスカ」。ほかにタン・ドゥンのホール・オペラ「TEA」再再演など、もりだくん。一覧はこちらに。
●前日にウィーン・フィルはティーレマンの指揮でブルックナーの交響曲第5番を演奏したところ。フロシャウアー楽団長は「ウィーン・フィルにとってサントリーホールを訪れるということは、シーズンのハイライトを意味する。いつもここで持てる力をすべて出し切って、最高の演奏をしようと思える場所」と語っていた。
November 14, 2025