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November 13, 2025

山田和樹&東京芸術劇場 交響的都市計画「水野修孝/交響的変容」記者懇談会

山田和樹 「水野修孝/交響的変容」記者懇談会
●11日は東京芸術劇場のリハーサルルームで山田和樹&東京芸術劇場による交響的都市計画「水野修孝/交響的変容」記者懇談会。2026年5月10日に演奏される伝説的な超大作、水野修孝作曲の「交響的変容」に向けて、東京芸術劇場の次期芸術監督である山田和樹が登壇、その意気込みを語ってくれた。山田和樹指揮読響、東京混声合唱団、栗友会合唱団、林英哲の太鼓、武藤厚志のティンパニという陣容で、全4部からなる「交響的変容」(1962~87)に挑む。
●この曲、ほとんどの人は知らないと思うのだが、1992年に幕張メッセイベントホールで700名を超える出演者により初演された正味3時間を超える大作で、いちばん編成が大きな第4部では9人もの指揮者が必要になるのだとか。再演は不可能とも言われた作品を、山田和樹の指揮とプロデュースにより取り上げる。東京芸術劇場での上演を可能にするために、作曲者の許可のもと、多少編成を縮小するが、それでも300名前後の規模になるそう。
●いくつか印象的だった言葉をピックアップ。山田「以前、日本フィルで水野修孝先生の交響曲第4番を指揮したとき、これは自分が作曲したんじゃないかという不思議な感覚があった。以来、水野作品の大ファンになった」「水野先生は現在91歳。とてもお元気。先生の前で再演を果たしたい」「水野先生の『交響的変容』はすべてが規格外の作品。編成も長さもキャンバスの枠組みを超えている。音楽界における岡本太郎のような人」「日本人作品については、自分がやることで生きるという確信がなければ取り上げない」
●で、そんな超弩級の大作であれば、どんな曲なのか、チラッとだけでも聴いてみたくなるもの。本来ならここになにかサンプル的なものを貼り付けたいところだが、残念ながらYouTubeにもSpotifyにもNaxosにも音源は一切ない。Amazonにもない。ワタシも聴いたことがない。ほんの少しでもいいので、なにかネット上で聴けるものがあったらいいですよね。

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