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January 16, 2026

ダニエーレ・ルスティオーニ指揮都響のリムスキー=コルサコフ、レスピーギほか

ダニエーレ・ルスティオーニ 都響
●15日はサントリーホールでダニエーレ・ルスティオーニ指揮都響。ルスティオーニはこの4月から都響の首席客演指揮者に就任する。プログラムは前半がブラームスのヴァイオリン協奏曲(フランチェスカ・デゴ)、後半がリムスキー=コルサコフの「スペイン奇想曲」とレスピーギの交響詩「ローマの祭」。後半のお祭プログラムは新年っぽいと思ったが、それ以上にルスティオーニがパッと舞台を明るくするタイプで、祝祭感があふれ出ていた。
●前半のブラームス、第1楽章カデンツァに入るところでティンパニが轟いてびっくり。これは以前にもイザベル・ファウストで聴いたブゾーニのカデンツァ。フランチェスカ・デゴはChandosレーベルでの録音でもこのカデンツァを使ったうえで、カップリングにブゾーニのヴァイオリン協奏曲を演奏している。アンコールは2曲も。パガニーニの「24のカプリース」第13番「悪魔の微笑み」、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番よりサラバンド。
●後半は一大スペクタクル。リムスキー=コルサコフの「スペイン奇想曲」もレスピーギの「ローマの祭」も威勢がよく、大いに盛り上げてくれた。決して力づくではないが、思い切りがよく、ダイナミック。ルスティオーニは華があって、エネルギッシュ。背中で客席とコミュニケーションがとれる指揮者というか。都響の指揮者陣としては意外なタイプで、おもしろくなってきた。「ローマの祭」のどんちゃん騒ぎを聴いていると、この作曲家、天才だなと思う。ルスティオーニは、曲の終わりでくるりと客席に向いて「ドヤッ」。足を滑らせかけるヒヤリハットもあってドキドキ。暴れる40代マエストロに客席は大喝采、ソロカーテンコールに。