
●20日は新国立劇場オペラ2026/2027シーズンラインアップ発表会。今回は大野和士オペラ芸術監督が欧州からオンライン登壇ということもあって、プレス側は劇場のホワイエとオンラインのどちらからでも参加できるハイブリッド方式。ありがたく、オンラインで参加させてもらう。ZOOMを使用。
●今シーズンは新制作が2本だけで寂しかったが、来シーズンはふたたび3本に戻る。開幕公演のロッシーニの「イタリアのトルコ人」、続くブリテンの「ピーター・グライムズ」(写真)、シーズン締めくくりのヴェルディの「マクベス」の3本。新味もあり楽しみな3本なのでは。「イタリアのトルコ人」はそうそう上演されない作品。テアトロ・レアル、リヨン歌劇場との共同制作で2023年にマドリードで初演されたプロダクションで、演出はロラン・ペリー。新国立劇場では「ジュリオ・チェーザレ」があったが、昨年のセイジ・オザワ松本フェスティバル2025でのブリテン「夏の夜の夢」が記憶が新しいところ。今回もおしゃれで、一工夫のある舞台になるようだ。作品自体にメタ視点があるゆえか、フォトノベル(写真や吹き出しの入ったメロドラマ風のロマンス小説)がコンセプト。アレッサンドロ・ボナート指揮東フィル。
●「ピーター・グライムズ」は2023年にミラノ・スカラ座で初演されたロバート・カーセンの演出。題名役はブランドン・ジョヴァノヴィッチ、大野和士指揮東フィル。新国立劇場の「ピーター・グライムズ」といえば、かつてウィリー・デッカー演出のすごい舞台があったが、あれはレンタルだったので再演ができなかった。ブリテン没後50年に待望の新制作が実現。自分はこの作品が20世紀オペラの最高傑作だと思っている。現代の社会そのものが描かれていると感じるので。
●「マクベス」はロレンツォ・マリアーニの演出。カルロ・リッツィ指揮東京フィル、マクベスにエルネスト・ペッティ、マクベス夫人にカレン・ガルデアサバル。ヴェルディ初期の傑作だが、なにしろ題材が「マクベス」なのだから、物語のおもしろさでは最高ランク。
●レパートリー公演には「フィガロの結婚」「トスカ」「サロメ」「カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師」「ばらの騎士」「ファルスタッフ」「エフゲニー・オネーギン」といった名作がずらりと並んだ。「ばらの騎士」では脇園彩がオクタヴィアンを歌う。
January 21, 2026
新国立劇場 オペラ 2026/2027シーズンラインアップ発表会
PHOTO: Brescia and Amisano © Teatro alla Scala