
●先日書いたようにApple Music ClassicalをWindowsで使い始めた。使い心地はまずまず。クラシックに特化しているだけに、検索機能はSpotifyとは比較にならない。が、本当に期待通りかといえば、そこは微妙なところで、Naxos Music Libraryみたいなきちんとしたメタデータを期待するとがっかりする。日本語対応もできているところと、できていないところがある。ブラウザから使えるのは手軽だが、ウェブアプリとして使ってみると少々使いづらいかな。デザイン面はいまひとつと感じるが、これはライトユーザーを想定しているからなのかもしれない。ともあれ、Spotifyの検索がひどいので、当面Apple Music Classicalを使い続けることにした。
●で、当初の心づもりとしてはSpotifyから乗り換えようかとも思っていたのだが、やっぱりSpotifyも止められないというのが結論。なぜApple Music Classicalだけじゃダメで、Spotifyも必要なのか、よくよく考えてみると「楽しさ」の差か。Spotifyのほうが楽しい雰囲気があるというか、音楽好き向けって感じがする。Appleは事務的というかそっけない。Spotifyだとトラックごとに累計再生数が出る。自分の好きな曲やアーティストの再生数があまりに低いと(1000回以下だと表示すらされない)、応援する気持ちで再生したくなる。推しに一票を入れた気分。
●発見も多い。たとえば、DGのバーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルのマーラー「復活」の再生数は、いちばん多い終楽章の最後のトラックでも31万回ほど。対して、同じDGのギルバート・キャプラン指揮ウィーン・フィルのマーラー「復活」は第1楽章の2番目のトラックが656万回も再生されている。キャプランは「復活」しか振らない億万長者の指揮者で、金持ちの道楽と揶揄されがちだったが、再生数ではバーンスタインを凌駕している。
●レイチェル・ポッジャーによるテレマンの「無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲」(Channel Classics)は最大でも1万3千回しか再生されていない。まあ、メジャーどころを外すとそんなところかなと思うじゃないすか。でもボリス・ベゲルマンが弾いたテレマンの「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ」(ハルモニアムンディ・ドイツ)には328万回も再生されている曲があって、それはどういうことなのかと思う。意外な曲や意外な人が人気を集める一方、定評ある「名盤」がほとんど再生されていなかったりもする。こういうのが、おもしろいんすよね。
●というわけで、しばらくはApple Music Classical、Spotify、Naxosの3つのサービスを併用していくことになりそう。
January 29, 2026