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January 30, 2026

トゥガン・ソヒエフ指揮NHK交響楽団のプロコフィエフ他

トゥガン・ソヒエフ NHK交響楽団
●29日はサントリーホールでトゥガン・ソヒエフ指揮N響。ムソルグスキー(ショスタコーヴィチ編)のオペラ「ホヴァンシチナ」から前奏曲「モスクワ川の夜明け」、ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番(松田華音)、プロコフィエフの交響曲第5番。3曲すべてに鍵盤楽器奏者が必要になるプログラム。ショスタコーヴィチの2曲あるピアノ協奏曲はどちらも軽やかさと皮肉が一体化した秀作だけど、2番のほうが聴く機会が少ない分、新鮮な気分で楽しめる。ピアノは松田華音。ソリストもオーケストラも軽快というよりは重めのタッチ。とくにピアノは強靭で、曲の印象を変える。第3楽章のハノンのパロディが楽しい。ソリスト・アンコールはショスタコーヴィチが来るかと思いきや、シチェドリンの「ユモレスク」。その名の通りユーモラスな小品だが、ネタ元のわからないパロディのようにも。
●この日の圧巻は後半のプロコフィエフ。交響曲第5番は同じコンビで以前にも聴いた記憶があるが、調べてみたら2013年、もう13年も前だった。それくらい印象が強かったということか。粘性の高い重量級の響きだが、精緻で華やかですらある。抒情性とダイナミズム、グロテスクさの絶妙なバランス。この人が振るといつもN響からすごい音が出てくるという指揮者が何人かいて、ソヒエフはそのひとり。曲が終わると盛大なブラボー。会場は沸き上がり、楽員退出後も拍手が続いて、ソヒエフと川崎洋介コンサートマスター(今回も熱かった)のカーテンコール。
●配布された「フィルハーモニー」の冒頭記事にもあったように、N響は今年、創立100年を迎える。そして、プロコフィエフの交響曲第5番は作品100。100に寄せた選曲なのかなと思ったけど、実際のところはどうなんでしょね。

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