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February 24, 2026

ヤクブ・フルシャ指揮NHK交響楽団のドヴォルザーク、ブラームス

ヤクブ・フルシャ NHK交響楽団
●20日はサントリーホールでヤクブ・フルシャ指揮NHK交響楽団。プログラムはドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲(ヨゼフ・シュパチェク)とブラームスのセレナード第1番。ドヴォルザークとブラームスという組合せは正攻法だが、選曲はどちらも有名曲を外してきた。とはいえ、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲は近年、演奏機会がだいぶ増えているという実感あり。この曲、終楽章の主題が頭にこびりつくタイプで、こういった強いメロディを書くのはドヴォルザークは本当にうまい。ソリストはヨゼフ・シュパチェクという人。フルシャとともに「お国もの」。作品の魅力を存分に知らしめようとする情熱が伝わってくる。アンコールにドヴォルザークの「ユモレスク」(A.リーム編)を、ヨゼフ・シュパチェクと郷古廉のヴァイオリン、村上淳一郎のヴィオラ、藤森亮一のチェロで。よい雰囲気。
●後半、ブラームスのセレナード第1番は作曲者若き日の傑作。昔から好きな曲で、ひそかにこれがブラームスの交響曲第0番だと思っている(そして晩年の二重協奏曲が交響曲第5番)。楽章数や楽章構成はたしかにセレナードだけど、第1楽章のシンフォニックな響きと高揚感は完全に交響曲。フルシャは棒を使わずに精力的にオーケストラをリード、N響も気迫十分で大きなドラマを作り出す。ホルンが活躍する曲だが、首席ホルンはたぶん以前にも見かけたことのある客演の方。見事。
●カーテンコールの後は、すぐに帰る人と残って拍手をする人にわりとはっきり分かれた感じ。フルシャのソロカーテンコールに。