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June 24, 2026

ドナルド・ラニクルズ指揮ドレスデン・フィル、亀井聖矢

ミューザ川崎
●23日はミューザ川崎でドナルド・ラニクルズ指揮ドレスデン・フィル。なんと、ラニクルズはこれが初来日なのだとか。これはびっくり。ラニクルズはスコットランド出身の指揮者だけど、印象としてはほとんどドイツの名指揮者。長くベルリン・ドイツ・オペラの音楽総監督を務め、ベルリン・フィルにもたびたび客演している。25/26シーズンから同楽団の首席指揮者を務めているそう。ドレスデン・フィルもライブではたぶん初めて聴くので、新鮮。弦楽器は音域順に並ぶストコフスキ配置。
●プログラムはベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(亀井聖矢)とブラームスの交響曲第4番。ドレスデン・フィルはすっきり端正なサウンドで、とくに弦楽器の落ち着きのあるくすんだ音色が印象的。重厚かと思いきや、重心はかなり高めで、ノーブルな雰囲気。前半の「皇帝」では亀井聖矢が磨き抜かれたテクニックを披露。きわめてブリリアントなソロで、これ以上はないというほどきらびやかなベートーヴェン。客席は即座にスタンディングオベーションをする人がたくさんいて、人気は健在。ソリスト・アンコールにシューベルト~リストの「ます」。華麗。オーケストラの楽員たちがざわめいていた。後半、ブラームスの交響曲第4番は滋味豊か。自然な音楽の流れが心地よい。終楽章は一段ギアを上げて熱い演奏に。アンコールはハンガリー舞曲第5番。すっかり手の内に入った様子の自在の演奏で客席をわかせた。
●ラニクルズは珍しいサウスポーの指揮者。前半の「皇帝」は指揮棒を持たなかったので左利きであることは目立たなかったかもしれないが、後半のブラームスは左手に指揮棒を持って登場。パーヴォ・ベルグルンド亡き今、左で振る指揮者はラニクルズと出口大地しか知らない。

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